弥五郎どんに愛誓う 20年以上途絶の挙式 曽於・岩川八幡神社

(2020/06/27 22:00)
岩川八幡神社で挙式し、三三九度の杯を交わす八木翔太さん、優実さん夫妻=曽於市大隅
 巨大な竹人形が市街地を練り歩く「弥五郎どん祭り」で知られる曽於市の岩川八幡神社で21日、20年以上途絶えていた結婚式が挙げられた。挙式したのは、都城市の八木翔太さん(24)=大隅町中之内出身=と優実(ゆうみ)さん(25)=末吉町深川出身。御神体の弥五郎どんの面が眠る本殿に向かって愛を誓い、「何でも話せる家庭をつくりたい」と笑顔を見せた。

 岩川八幡神社は1025年創建と伝わる古社で、大隅町岩川・中之内地区の産土(うぶすな)神としてまつられてきた。結婚式の記録は少なくとも先々代の宮司が権禰宜(ねぎ)になった1994年以降ないという。

 翔太さん、優実さんは6日に婚姻届を出したものの、新型コロナウイルスの感染拡大で結婚式はあきらめていた。しかし、親族の勧めもあって神社に相談。拝殿の戸板を開放するなどの対策を取った上で挙式できることになった。

 当日は参列者を親族のみに絞り、優実さんは翔太さんの母一美(ひとみ)さん(51)が手作りした綿帽子をかぶって式に臨んだ。2人は三三九度の杯を交わした後、「(夫婦として)終生変わらぬことをお誓いします」と誓詞を読み上げ、指輪を交換した。

 翔太さんは「幼いころから弥五郎どんを見に来ていた。身近な神社で挙式できてよかった」。優実さんも「最初は緊張したけど、途中からは楽しめた。縁を取り持ってくれた神社に感謝したい」と話した。