鹿児島県知事選・期日前投票、出足は好調 3日間の投票率過去2番目

(2020/06/30 13:00)
期日前投票で1票を投じる市民=鹿児島市役所
 鹿児島県選挙管理委員会は29日、県知事選期日前投票の開始3日間の状況(28日現在)を発表した。投票者数を選挙人名簿登録者数(24日現在)で割った「投票率」は0.95%。参院選と日程が重なった前回2016年より減ったものの、期日前投票が導入された03年以降で2番目に高い。識者は「県民の関心が高まっている」とみている。

 前回から投票者数が増えたのは、伊佐、出水、南さつま、志布志、瀬戸内、徳之島、十島の7市町村。伸び率最大は十島村の1.22ポイント増で投票率は1.77%だった。投票率は宇検村の3.19%がトップで、徳之島町(2.58%)、与論町(2.53%)、大崎町(2.42%)、瀬戸内町(2.24%)が続く。

 投票行動は天候に左右されがちだ。期日前開始から3日間の天気は、鹿児島地方気象台によると、16年は「曇り」「曇り一時雨」「晴れ」、今回は「曇り一時雨」「大雨一時曇り、雷を伴う」「曇り時々晴れ」。27日から28日にかけ、県内一部地域で避難勧告が出るほどの大雨が降ったことを考えれば、なかなかの出足とみられる。

 県立短大の山本敬生准教授(行政法)は「現県政の評価や新型コロナウイルス対策と争点が明確な上、7人の激戦という点が有権者の関心を引いたのでは」と分析する。「コロナで3密を避けようと、人が分散しやすい期日前投票に足を運ぶ傾向もある」と指摘した。

 一方、期日前の傾向と最終的な投票率が一致しないケースもある。4月の鹿児島市議選は、期日前開始3日間の投票者数が4年前より2000人以上増えたが、最終投票率は4.97ポイント減の37.32%で過去最低となった。市選管は、選挙期間の一部が新型コロナに伴う緊急事態宣言発令中だったことや投票日の降雨などを理由に挙げた。

 29日、鹿児島市役所で期日前投票した同市西伊敷4丁目の女性(48)は「地域経済が潤うよう観光浮揚などで鹿児島を盛り上げてくれそうな人を選んだ。候補者がたくさん出ていて迷ったが、報道で見聞きする政策や人柄で選んだ」と話した。

 知事選の最終的な投票率は08年38.99%、12年43.85%、16年56.77%と、3回連続で上向いている。今回はコロナの影響で投票率低下が懸念されており、県選管は「選挙啓発を進め、投票率向上を目指す」と説明する。

 期日前投票は一部地域を除き、原則として投票前日の7月11日まで、県内230カ所で受け付ける。6月24日現在の選挙人名簿登録者数は135万7073人(男63万1588人、女72万5485人)。