南日本出版文化賞「鹿児島植物記」 寺田さん「身近な自然に関心を」 鹿児島市で贈賞式

(2020/07/02 06:30)
南日本出版文化賞の賞状を受け取る寺田仁志さん(左)=鹿児島市の南日本新聞会館
南日本出版文化賞の賞状を受け取る寺田仁志さん(左)=鹿児島市の南日本新聞会館
 第46回南日本出版文化賞(南日本新聞社主催)の贈賞式が1日、鹿児島市の南日本新聞会館であった。受賞作「鹿児島植物記」の著者、寺田仁志(じんし)さん(67)=鹿児島市=に賞状と副賞30万円、出版した南方新社=同市、向原祥隆社長=に賞状が贈られた。

 同書は鹿児島の多様な自然の成り立ちを、身近な植物を通して紹介。人との関わりを交えて植生の変遷を解説した。寺田さんは「県内の希少な自然の重要性を理解するには身近な自然の観察が大事。足元の自然に日が当たるよう活動し、次世代につないでいくのが私の楽しみ」と喜びを語った。

 選考委員を代表して、鮫島吉廣・鹿児島大学客員教授が「これまでにない新しい視点で書かれ、植物が語りかけてくるようだ。わかりやすく完成度の高い好著」と講評。南日本新聞社の佐潟隆一社長は「鹿児島の自然を後世に伝えていくことの出発点になる本。さらなる研究に期待する」とたたえた。