新型コロナ 鹿児島県内計98人に ショーパブ集団感染81人に拡大 5日新たに13人確認

(2020/07/06 10:30)
新型コロナに関する鹿児島市の会見=5日、同市役所
新型コロナに関する鹿児島市の会見=5日、同市役所
 鹿児島県と鹿児島市は5日、新型コロナウイルスの感染者計13人を確認したと発表した。全員が同市天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」の利用者かその接触者で、いずれも軽症か無症状。同店で発生したクラスター(感染者集団)は、鹿児島市で調査中などとなっていた2人を追加し81人に拡大した。同市はクラスター以外の感染者で80代男性が重症と明らかにした。

 これまでに県内で確認された感染者は98人で、うち鹿児島市分は66人となった。4日までに31人が県内の感染症指定医療機関や一般病院に入院している。

 県が新たに感染を確認したのは志布志市の50代女性1人で、同店に行った感染者の職場関係者だった。濃厚接触者などの人数は調査中。

 4日に感染が判明した10~90代の12人のうち、1人は6月20日に同店を利用、10人はクラスター関連の親族や職場関係者だった。ほかの1人はクラスターとの関連を調査中。今後、濃厚接触者など153人を検査する。

 鹿児島市は12人の感染を確認した。11人が6月24~27日に来店、残る1人はクラスター関連の接触者だった。同市のクラスター関連の感染者は、これまで調査中や同居者として除外していた2人を追加し57人となった。濃厚接触者などの人数は調査中。

 同市には7月5日、厚生労働省のクラスター対策班が到着し、森博幸市長が支援を依頼した。感染経路の特定や分析にあたる。

 鹿児島市は3、4日に確認したクラスター関連以外の4人のうち、3人の概要を公表。80代男性は姶良市在住で鹿児島市で入院中に肺炎の症状があった。現在は重症で酸素吸入を行い回復傾向にあるという。2人は県外移動歴があった。

■県、無症状者をホテル収容

 鹿児島県は5日、新型コロナウイルス感染者の急増で、即時入院できる病床の逼迫を受け、無症状の感染者らの宿泊施設への収容を始めた。治療が必要な感染者の発生に備えて空き病床に余裕を持たせ、医療崩壊を防ぐ。

 県が借り上げた鹿児島市内のホテル1棟(106室)に15人が入った。運営にホテル職員は関与せず、医療スタッフが常駐、県職員が生活支援にあたる。同日午後、陸上自衛隊が現地で、感染防護具の着脱要領や施設内のゾーニングなどを指導した。

 感染者が外に出ることはなく周囲に感染の恐れはないという。

 県内では5日までの3日連続で2けたの感染者が発生。1日以降は87人に上る。県は感染者受け入れ用に253床を確保していたが、即時入院可能なのは5日時点で90床超。症状のある31人が入院済み。自宅などで待機中の残り全員が入院すると、今後発生する、治療が必要な感染者への対応が難しくなると判断した。

 感染者は法に基づき指定医療機関の感染症病床などに入院するのが原則だが、国は軽症者や無症状者の宿泊施設での療養を認めている。