鹿児島県知事選12日投票 7候補、情勢混沌

(2020/07/11 09:15)
南日本新聞ニュース
 任期満了に伴う鹿児島県知事選挙は12日投票があり、即日開票される。現県政への評価に加え、各候補の新型コロナウイルスへの対応などに有権者がどう判断を下すか注目される。戦後最多の7人が立候補した上、選挙戦後半は新型コロナのクラスター(感染者集団)発生や大雨災害の影響で、大規模な集会や演説会が開けない異例の展開となった。情勢は最終盤まで混沌としている。

 立候補しているのは、新人で元高校教諭の武田信弘氏(66)、新人で医師の横山富美子氏(73)=共産推薦、新人で元民放アナウンサーの青木隆子氏(57)、現職の三反園訓氏(62)=自民、公明推薦、元職の伊藤祐一郎氏(72)、新人で前九州経済産業局長の塩田康一氏(54)、新人で元鹿児島大学特任助教の有川博幸氏(61)。いずれも無所属。現職と官僚出身の新人、元職の3人が激しい戦いを続けている。

 三反園氏は子育て、高齢者支援と農業、観光振興の成果を強調し「県民とともに歩む県政」継続を訴える。コロナや災害対応といった公務で自由に動けない中、自民県議を中心に組織戦を展開する。

 塩田氏は「県政刷新」を掲げ、経産省で地方創生や中小企業対策に取り組んだ経験と若さを力説。「コロナで落ち込んだ経済を立て直せるのは私だけ。県民とともに戦い抜く」と意気込む。

 伊藤氏は財政再建や口蹄疫に対応した知事時代3期12年の実績を挙げ、「コロナ対策は経験と決断力が必要」と主張する。SNSでも積極的に情報発信して、若者・女性票の取り込みを狙う。

 青木氏は34年の取材経験と女性・生活者の視点を生かし、「誰ひとり取り残さない鹿児島」づくりを目指す。

 横山氏は原発廃炉と自衛隊基地建設への反対を前面に打ち出し、現役医師として医療体制の充実を図る考え。

 有川氏は「笑顔のある鹿児島」をモットーに人脈を駆使した選挙戦を展開。インターネットも有効活用する。

 武田氏はエネルギーと食料の自給率向上が急務であるとし、解決策として地熱開発の必要性を強調する。

 11日は長島町獅子島、瀬戸内町請島、与路島の計6カ所で繰り上げ投票が実施される。

 期日前投票は11日まで、104カ所である。2日現在の選挙人名簿登録者数は135万7486人(男63万1814人、女72万5672人)。