〈知らんかった!!〉郷土菓子「ふっかん」 味のルーツは琉球だった!? 鹿児島県霧島市

(2020/07/15 11:15)
霧島市隼人の浜之市地区に伝わる「ふっかん」
霧島市隼人の浜之市地区に伝わる「ふっかん」
 霧島市隼人の浜之市地区に、「ふっかん」と呼ばれる郷土菓子がある。黒糖の風味がほんのり広がり、ういろうのようにモチモチとした食感が特徴。作りやすく腹持ちが良いため、昔は田植えの茶菓子として各家庭で手作りされていた。

 地元の菓子店「隼人庵」によると、港がある浜之市は、琉球との交易が盛んで黒糖が手に入りやすく、それを使って作り始めた。富隈城の島津義久に献上すると気に入り、「多くの民に食べてほしい」と願ったことから、「福の羹かん(羊羹)=ふっかん」と呼ばれるようになったと伝わる。

 作り方は、黒糖と小麦粉、片栗粉に水を加えて蒸すだけ。「シンプルなだけに水加減が難しい。ぷるんとした食感が出るよう、その日の天気を見ながら調整している」と店主の林薫さん(73)。「地域の食文化を守るため、元気なうちはずっと作り続けたい」と話す。

 5~7月の季節限定で、1日200個前後を販売している。午前中で売り切れる日も多く、予約がお勧め。5個入り税込み400円、10個入り800円。