新型コロナ ショーパブクラスター関連以外も急増 鹿児島県内7月感染者数の2割強 無症状者が拡大要因か 

(2020/07/16 12:30)
鹿児島県内12人目となる感染者について説明する泉尾護鹿児島市保健所長=1日午後8時すぎ、鹿児島市役所
鹿児島県内12人目となる感染者について説明する泉尾護鹿児島市保健所長=1日午後8時すぎ、鹿児島市役所
 鹿児島県内で、鹿児島市天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)関連以外の感染者が急増している。7月に確認された総感染者147人の2割強に当たる33人で、県内初の感染が確認された3月から6月までの感染者11人の3倍に上る。感染経路の分からない人もおり、専門家は「改めて感染を防ぐ行動の徹底を」と呼び掛けている。

 クラスター関連外の感染者は5市にまたがり鹿児島23人、指宿5人、姶良3人、志布志、鹿屋各1人。年代別では10代1人、20代6人、30代7人、40代5人、50代7人、60代3人、70代1人、80代3人。

 クラスター関連外の感染者増加について、鹿児島大学病院感染制御部の川村英樹副部長(44)は「(6月19日に)全面的に県境をまたぐ往来が再開され、ウイルスが持ち込まれる事例が増えたことが一因」と分析する。

 感染者33人のうち13人は県外の訪問歴がなく、感染者との接触など感染経路は判明していない。川村副部長は、無症状者からも感染する新型コロナの特徴を挙げ「クラスターが発生し、無症状者が感染を広げている可能性がある。どこで感染したかの特定が難しいケースが増えてきた」と指摘した。

 現状で市中感染拡大の可能性は「低い」とし、今後については「感染者の調査が詳細に行われ発生が抑えられており、その可能性は高くはない」と話した。

 現在、クラスター関連の感染者を含め重症者は1人にとどまっている。川村副部長は「ほとんどが軽症・無症状なのは不幸中の幸い。高齢者施設や医療機関など感染拡大のリスクが高い場所で広げないことが肝要」と話し、「3密を避ける、マスク着用、手指消毒の徹底など感染症対策を改めて徹底してほしい」と呼び掛けた。