新型コロナ 与論、感染23人に拡大 町と鹿児島県が来島自粛を要請

(2020/07/25 07:00)
感染者を奄美市に搬送するため待機する自衛隊ヘリと関係者=与論町立長の与論空港
感染者を奄美市に搬送するため待機する自衛隊ヘリと関係者=与論町立長の与論空港
 鹿児島県は24日、与論町と指宿市で計14人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。与論町では11人確認され、計23人となった。県は同町での感染拡大を受け、厚生労働省のクラスター対策班の派遣を要請した。三反園訓県知事と山元宗与論町長はそれぞれ与論島への来島自粛を要請した。

 鹿児島市が同日確認した感染者はおらず、県内の感染者は203人になった。

 与論町で感染が確認されたのは10歳未満~80代の男女。4人は22日に感染が確認された20代女性看護師が勤務する与論徳洲会病院に入院歴があり、3人はその同居親族ら。2人は、看護師が15日に会食した感染者に連なる。ほかに看護師と直接接触のない感染者に連なる人が1人と、調査中が1人。

 23日に感染が確認された90代男性は同病院の入院患者。看護師が会食した飲食店関係の感染者の親族で、この感染者と一時外出していたことが判明した。与論町によると、同日確認された感染者の中には役場職員2人が含まれる。

 24日に感染が確認された6人に加え、23日に感染が確認され自宅待機していた3人、同院への入院患者1人の計10人は、県の災害派遣要請を受けた沖縄の陸上自衛隊ヘリによって奄美大島へ搬送された。

 24日現在、23人のうち島外搬送は17人、島内の医療機関への入院1人、自宅待機5人。

 現在、同町の感染者は病院関連と飲食店関連の2グループに大別される。それぞれがクラスター(感染者集団)と認定される可能性について、県くらし保健福祉部の地頭所恵部長は「国のクラスター対策班の判断を仰ぎたい」と語った。

 指宿市で感染が確認されたのは、20代男性2人と50代男性1人の計3人。指宿南九州消防組合によると、20代の2人は、23日に感染が確認された同組合の救急隊員の同僚。同じ庁舎で働く他の同僚は全て陰性だった。50代男性は調査中。

 24日発表された感染者の中に重症者はいない。県内では23日時点で46人が医療機関に入院し、4人が宿泊施設に入所。3人は自宅待機している。7月以降の退院・退所は125人。