時計 2020/07/28 20:00

植栽10年目、ライチ鈴なり 中種子町

収穫期を迎えたライチの真っ赤な実をうれしそうに見つめる三浦操さん=中種子町野間
収穫期を迎えたライチの真っ赤な実をうれしそうに見つめる三浦操さん=中種子町野間
 中種子町野間の三浦操さん(82)が10年前に畑に植えたライチの木10本全てに、初めて鈴なりに実が付いた。趣味で果樹栽培を始めて20年余り。「長く続けてきたご褒美かな」と喜んでいる。

 1997年、脳梗塞を患ったのを機に新聞販売店を辞め、趣味の一つとして果樹を育て始めた。妻久子さん(78)と雑木が茂る休耕田を切り開き、国立の種子島薬用植物栽培試験場の職員だった友人の関寅一郎さん=故人=の助言を受け、島バナナやかんきつ類、ビワ、パッションフルーツなどを植えてきた。

 収穫した果物は、知り合いにお裾分けしてきたが、ライチは数年前、1本にわずかに実が付いただけだった。今年は5月にたくさんの白い花を付けた。

 日本熱帯果樹協会理事の東明弘さん(61)=鹿児島市真砂町=は「木の成熟に加え、秋から冬の低温で花芽の分化が盛んで、開花時にミツバチなどによる授粉も順調だったのでは」と説明。好条件がそろったとみている。

 三浦さんは最近、脊柱管狭窄(きょうさく)症で脚が不自由になった。それでも「今回の豊作は励みになった。体が動く限り、畑通いを続けたい」と意気盛んだ。