新型コロナ 高齢者施設クラスター 80、90代含む感染計12人 鹿児島市、31日発表

(2020/08/01 09:00)
鹿児島市内の高齢者施設でのクラスター発生を発表する森博幸市長=31日、鹿児島市役所
鹿児島市内の高齢者施設でのクラスター発生を発表する森博幸市長=31日、鹿児島市役所
 鹿児島市は31日、新型コロナウイルスの感染者11人を確認したと発表した。うち10人は、30日に感染を公表した80代女性2人が暮らす市内の高齢者施設の入所者とスタッフで、市は2女性を加えた12人をクラスター(感染者集団)と判断した。同市でのクラスター発生は3例目。市保健所が感染経路などを調査している。市は「感染は限定的」として、施設の名称や種別を公表しなかった。

 この施設で新たに感染が確認された入所者は80~90代女性7人。スタッフは市内の30代女性2人と県内在住の40代男性の計3人。この男性については、市も県も居住地を明らかにしていない。いずれも軽症もしくは無症状。30日に2女性の濃厚接触者としてPCR検査を受け、感染が分かった。この10人以外の入所者とスタッフは陰性だった。

 入所者は施設内の個室で生活し、スタッフが入浴や着替え、食事などを支援する。外出はせず、マスク着用や外部との面会制限といった対策をとっていたが、食事の際などは集まっていた。

 30日時点で医療機関へ入院したのは1人で、他も近く入院する。31日は保健所職員が施設でゾーニングや感染防止を指導した。保健所の吉住嘉代子参事は「県と連携して人的支援などを検討する」と話した。

 森博幸市長は31日の会見で「人の移動が増えたことが、クラスター発生の原因の一つと推察する。3例目の発生に危機感がある。市民は自身がかからない、誰かにうつさないよう、3密回避や手洗いなどを徹底してほしい」と呼びかけた。

 市はクラスターとは別に80代女性1人の感染も確認した。軽症で詳細は調査中。

 7月中に同市が公表した感染者は127人、4月以降の累計は131人となった。