5カ月ぶり、テレビ電話越しに面会開始 出水の特養「鶴寿園」

(2020/08/03 06:30)
タブレット端末の画面越しに入所者と面会する家族=出水市汐見町
タブレット端末の画面越しに入所者と面会する家族=出水市汐見町
 出水市汐見町の特別養護老人ホーム鶴寿園は、テレビ電話を使った家族面会を始めた。園では新型コロナウイルス感染防止で2月下旬から面会制限をしてきたが、県内で感染が広がり、解除できる見通しが立たなくなったため。家族は「久しぶりに元気な顔を見られてよかった」と喜んでいる。

 園の利用者は高齢で、スマートフォンを持たない人がほとんど。家族が着替えや食べ物を持ってきた時に、顔を合わせるのを楽しみにしていた。

 テレビ電話は、入り口近くの会議室の家族と、部屋や食堂の入所者を結ぶ。家族は検温と消毒の上、会議室に入る。両方に職員が付き添うため、当面は1日2組に限る。「顔が見たい」という要望を受けて、7月13日から始めた。

 21日は、同市上鯖渕の自営業木俣涼子さん(63)が母の岡本絹子さん(87)と画面越しに、約5カ月ぶりの対面。15分ほど、互いの近況報告やおしゃべりに花を咲かせた。菓子の差し入れを毎週、職員に預けてきた木俣さんは「体調が心配だったが、顔を見て安心した」と声を弾ませた。

 園は家族らが自宅からでも面会できるよう無料通信アプリLINE(ライン)の活用も計画している。鮫島充事務長(44)は「長い間、心配だったと思う。いつになったら直接面会できるようになるのか分からないが、それまでの間、利用者や家族の要望に応えていければ」と話した。