アマミノクロウサギの事故死倍増 瀬戸内に啓発看板増設

(2020/08/10 20:00)
アマミノクロウサギの事故防止のため設置された看板=瀬戸内町網野子
アマミノクロウサギの事故防止のため設置された看板=瀬戸内町網野子
 世界自然遺産を目指す奄美大島で、国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故死が増えている。今年は7月までに17件発生、昨年同期の8件の倍以上となっている。環境省奄美野生生物保護センターと瀬戸内町は、注意を呼び掛ける看板を町内5カ所に増設した。

 同センターによると昨年1年間の交通事故死は22件。記録を始めた2000年以降で3番目に多かったが、今年はそれを上回るペースになっている。

 看板は、事故死とみられる死骸の見つかった、交通量の多い道路沿いに6月に設置した。はねられて涙を流すクロウサギのイラストを添え「速度をおとそう!」と呼び掛けるものと、「注意!アマミノクロウサギ生息域」と訴える2種類。イラストは、自然遺産について学ぶ地元の小学生たちが考えた絵柄を基にした。

 事故死の増加は、マングース駆除などの保護対策によって生息域が広がり、交通量の多い道路にも現れるようになったことが一因とみられている。同センターの早瀬穂奈実国立公園管理官は「ドライバーの心掛け次第で事故を減らせる。特に夜間は十分に注意し、ゆとりのある運転に協力してほしい」と話した。