時計 2020/08/12 22:00

ギョッ!鹿児島の深海魚、味わい深ーく 鹿児島市で試食イベント、”フルコース”に舌鼓

深海魚を見ながら大富潤教授(中央)の説明を聞く子どもたち=鹿児島市中央町
深海魚を見ながら大富潤教授(中央)の説明を聞く子どもたち=鹿児島市中央町
 深海魚を試食するイベントが8日、鹿児島市中央町の飲食店「薩摩角打ちじんべえ」であった。認知度が低いため市場に出回らず、廃棄される未・低利用魚の魅力を多くの人に知ってもらう狙い。同市内外の親子20人が参加し、珍しい魚の料理に舌鼓を打った。

 鹿児島大学水産学部の大富潤教授(57)、南さつま市などでつくる「かごしま深海魚研究会」が主催。大富教授がスライドや実物を使って鹿児島の漁業や魚の魅力を紹介した。

 サガミソコダラやキアンコウ、アカカサゴなど初めて見る個性的な魚に、子どもたちは興味津々。触ったり、写真を撮ったりして楽しんだ後、フライやパスタ、つみれ、煮物と多彩な深海魚の“フルコース”を味わった。

 霧島市の国分小学校5年の神村凌平くんは「見た目は変だと思ったけれど、食べたらとてもおいしかった」と声を弾ませた。大富教授は「知られていないだけで鹿児島にはおいしい魚がたくさんいる。ぜひ他の人にも伝えて」と呼び掛けた。

 魚は南さつま市野間池近海のタカエビ漁で取れたものを漁師から提供してもらった。魚の配達や会場探しには鹿児島市の仲卸業者田中水産が協力した。

 南さつま市商工水産課の南吉文さん(49)は「生産者や流通、飲食店、大学など幅広い業種の協力で実現した。これまで廃棄されていた魚の魅力を発掘し、新たな地元の特産物にできれば」と話した。