学生服に再び命を リユース販売で家計支援 鹿児島市平之町に専門店

(2020/08/14 06:30)
鹿児島市内の制服や学用品などをリユース販売している東さん夫婦=鹿児島市平之町
鹿児島市内の制服や学用品などをリユース販売している東さん夫婦=鹿児島市平之町
 着なくなった学生服などを引き取り販売する専門店が、鹿児島市平之町にできた。東大介さん(45)、みどりさん(40)夫妻が経営する「NAZUNA(なづな)」。母子家庭など家計に困っている世帯を支援しようと始めた店の趣旨に賛同し、寄付する市民も多いという。

 「7月に持ち込まれた約200着の半数が寄付だった。みなさんの温かさを感じる」。学生服を手に笑顔で語る夫妻が切り盛りする店内には、制服以外にも体操服やかばんなど約2000点がずらりと並ぶ。

 開業のきっかけは、長男が幼稚園に入学した5年前。みどりさんがママ友に「制服や学用品がほしい」と相談したところ、かばんや体操服など約40点が寄せられた。卒園後、「みんなの善意を捨ててしまうのは失礼。困っている人を助けたい」とリユース店を思いつき、昨年12月にオープンした。

 取り扱うのは市内の幼稚園、小中高校、短大などの制服や学用品。名前の刺しゅうなどは外し、クリーニングにかけて、市価の3割程度で販売している。新品同様に見える服も多い。「物を大切にする人が多くて助かる」とみどりさん。

 生活保護を受けている家庭や母子・父子家庭には、2割引きで販売する。サイズなど客の要望に応えるためには、2万点ぐらいはそろえておく必要があり、大介さんは「ボタンのほつれや少し破れている程度なら大丈夫。子どもたちの笑顔を増やすために協力してほしい」と呼び掛ける。

 午前11時~午後5時。不定休。買い取り希望者は要予約。同店=099(248)8663