時計 2020/08/16 14:00

平和へ 日米で語り継ぐ「特攻」 知覧平和会館が戦艦ミズーリ記念館と姉妹館提携 鹿児島

姉妹館提携リモート締結式で、協定書を披露する塗木弘幸市長(中央)と、モニターに映る戦艦ミズーリ保存協会副会長兼最高執行責任者のポール・ダイソン氏=15日、南九州市の知覧特攻平和会館
姉妹館提携リモート締結式で、協定書を披露する塗木弘幸市長(中央)と、モニターに映る戦艦ミズーリ保存協会副会長兼最高執行責任者のポール・ダイソン氏=15日、南九州市の知覧特攻平和会館
 南九州市の知覧特攻平和会館は15日、米ハワイ州真珠湾の戦艦ミズーリ記念館と姉妹館提携協定を締結した。新型コロナウイルスの影響でインターネットによるリモート締結式を開催。手を携えて戦争を語り継ぎ、平和を守る取り組みを進めることを誓った。

 今年4月にハワイで協定を結ぶ予定だったが、新型コロナの影響で延期していた。

 ミズーリは1945年4月、喜界島沖で鹿屋出撃機の特攻を受け、今も損傷の跡が残る。特攻隊員を手厚く水葬したことでも知られる。日本の降伏文書の調印式場になり、係留され博物館になっている。

 両館は2015年からミズーリ記念館で特攻の展示をしたり、記念館が特攻機の破片を平和会館に寄贈したりと交流を続ける。

 平和会館ロビーであった式典では、日米双方が署名した協定書をモニター越しに披露。塗木弘幸市長は「8月15日に両館が絆を深めることは、世界中の平和を願う人々にとって大きな意味がある」。戦艦ミズーリ保存協会副会長兼最高執行責任者のポール・ダイソン氏は、同会長兼最高経営責任者マイケル・カー氏のあいさつを代読。「締結を機に平和へのメッセージを発信し続ける」と述べた。

 記念に日本側は川辺仏壇の技術を用いたスズ製小皿6枚、米国側はミズーリの甲板材を使った飾り板を贈ると発表した。両館は今後、学術交流や職員の相互訪問などをする方針。