時計 2020/08/25 10:00

屋久島町旅費不正 前副町長、町議ら3人書類送検 詐欺などの疑いで鹿児島県警

南日本新聞ニュース
 屋久島町の出張旅費不正を巡り、住民団体が町幹部や町議会議員らを刑事告発している問題で、鹿児島県警は24日、虚偽の精算で旅費の差額を不正に得たなどとして、前副町長の男性(68)を詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、元議長の町議(70)を詐欺の疑いでそれぞれ書類送検した。


 前副町長と町議に対し、実際の旅費を上回る領収書を渡したり、架空の領収書を作成・交付したりしたなどとして、元旅行代理店所長の男性(64)についても、詐欺ほう助の疑いで書類送検した。3人の認否は明らかにしていない。

 前副町長の書類送検容疑は、2015年11月と17年4月、公務出張の際にホテルパックを利用したり、旅行行程を変更したりしたが旅費精算書類に正しく記載せず、差額計約7万3千円を不正に得て返納しなかった疑い。

 町議の書類送検容疑は、18年4月と7月、公務出張で普通運賃の航空券を65歳以上が対象の高齢者割引に切り替えて利用したが申告せず、19年5月には架空の領収書で旅費を精算するなどし、計約7万2千円を返納しなかった疑い。

 同町の出張旅費不正問題を巡っては、普通運賃の航空券を高齢者割引に切り替えて利用したが、旅費精算書類に正しく記載せず、不正に得た差額計約51万円を返還しなかったなどとして、県警は7月、町長(70)を詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検している。

 前副町長は「故意ではないと一貫して主張している。粛々と検察の捜査を見守るしかない」、町議は「検察の捜査に協力する。まだ起訴されたわけではないので町議を続ける」と話した。町長を含め差額を得た3人は不正発覚後、町に返金した。

 元所長は「ノーコメント」とした。