時計 2020/08/29 20:00

鬼の力でコロナ退散 花火打ち上げ収束願う 曽於・末吉北部地区

新型コロナウイルス退散を願って地域を練り歩く熊野神社の鬼=曽於市末吉
新型コロナウイルス退散を願って地域を練り歩く熊野神社の鬼=曽於市末吉
 曽於市末吉の北部地区公民館は22日、地元の熊野神社に伝わる招福除災の奇習「鬼追い」にあやかり、新型コロナウイルス退散イベントを開いた。地区内を「鬼」が練り歩いて感染予防を呼び掛けたほか、花火75発を打ち上げて感染の早期収束を願った。

 鬼追いは毎年1月7日夜に行われる伝統行事で、神社周辺を御幣をまとった3体の鬼が走り回り、御幣を奪おうとする見物人と攻防を繰り広げる。最後に配られる「鬼豆(おんのまめ)」は厄よけになるとされる。

 イベントには、鬼追い保存会も協力。神社でおはらいを受けた鬼を中心に街中を歩き回り、住民に鬼豆を配った。花火は3密を避けるために無観客で実施し、かつて鬼追い当日の朝に鬼火たきをしていた大淀川河川敷から打ち上げた。

 吉永辰美館長(78)は「この地を守ってきた鬼の力を借り、あらためて『コロナを地域に入れない』という意識を高めることができたと思う」と話した。