時計 2020/09/13 20:00

笠沙の未来開く 若者有志、地域おこし組織結成 郷土の魅力を発信、誘客へ

笠沙に元気を吹き込もうと意気込むメンバー=南さつま市笠沙町片浦
笠沙に元気を吹き込もうと意気込むメンバー=南さつま市笠沙町片浦
 南さつま市笠沙町の若者有志が、地域おこしグループ「笠沙ミライ会議」を結成した。地元に伝わる神話伝説や伝統行事、地域活動の盛り上げ役になり、笠沙の魅力を発信して人を呼び込む構想を描いている。新型コロナウイルスで地方暮らしが見直されており、過疎が進む町の定住促進へつなげたい意向だ。

 発起人は同町赤生木の水産加工業、長井洋将さん(36)。笠沙には青年組織がなく、若者と地域の関わりは薄い。皇孫ニニギノミコトにまつわる神話、大漁を願う二十日祭りをはじめ、豊かな郷土遺産が高齢化による人口減少で埋もれていくのを心配し、意識を同じくする仲間が集った。

 長井さんを代表とするメンバー6人は、40歳以下の水産業者や農家ら。8月に発足し、定期的に話し合いを重ねている。これまでに神話の語り部となり、伝統行事に参加して保存やPRをサポートするなどの活動目標を決めた。地域の清掃や観光ガイドも計画中だ。

 相談役やアドバイザーには郷土史家らが名を連ねる。年輪を重ねた意見や助言を尊重しつつ、若者らしく会員制交流サイト(SNS)を活用し情報発信に力を入れるという。

 長井さんは「地方には雇用のチャンスがいっぱいある。誘客の仕掛けをして住んでみたいと思ってもらえるよう町のイメージアップに努めたい」と話す。メンバーは町在住で志に共感する40歳以下なら誰でも歓迎する。