時計 2020/09/18 22:00

津波避難路を住民ら整備 従来より3分短縮 肝付町野崎の和田振興会

住民が整備した避難路=肝付町野崎
住民が整備した避難路=肝付町野崎
 肝付町野崎の和田振興会が南海トラフ地震の津波に備えた避難路を造った。地元業者から重機を借りて山手の里道約300メートルを整備、従来の町道を使うよりも3分ほど早く徒歩で高台に到着できるようになった。住民は「いざという時は数分の差が命取り。安心して住み続けられる」と喜んでいる。

 同振興会は肝属川河口から約3キロ上流に位置し、海抜は6メートル。48世帯112人が住む。

 東日本大震災後、自主防災組織を中心に津波の危険性について議論を開始。南海トラフ地震で県が想定する津波浸水の区域外だが、万一に備え、集落からすぐに高台に登れる里道を活用、整備することにした。

 雑草が茂り通れなくなっていたため、今年5月に3日かけて雑草を刈り取り、重機で道幅を1メートルから2メートルに拡幅。地元業者から無償提供された砂利60トンを敷き詰めた。避難場所となる高台は海抜40メートルで、道沿いに案内板12枚を設けた。

 今後、避難路を使った訓練も検討する。振興会自主防災組織の松園忠尚(ただひさ)代表(55)は「今後、避難道のコンクリート化や避難場所に倉庫設置もできれば。想定外に備え、訓練していきたい」と話した。