時計 2020/09/21 23:00

剣士の気迫に圧倒 仙巌園で演武披露 示現流・タイ捨流

立木を激しく打ち付ける示現流の門下生=鹿児島市の仙巌園
立木を激しく打ち付ける示現流の門下生=鹿児島市の仙巌園
 約400年前、薩摩藩の剣術師範役の座を巡って対決した示現流とタイ捨流の演武会が20日、鹿児島市の仙巌園御殿前であった。観客は剣士の激しい気迫と鋭い技に目を見張り、圧倒された様子だった。

 同市の鹿児島城(鶴丸城)跡に3月、御楼門が復元したことを記念して開催。鹿児島城を築城した初代藩主・島津家久は1604年に御前試合を開き、当時島津家の剣術師範役だったタイ捨流師範を下した東郷重位(ちゅうい)を起用した。東郷の剣術はその後、示現流と呼ばれるようになった。

 両派の子どもから大人まで約15人が技を紹介。熊本に伝わるタイ捨流の演武は、振り下ろされた腕をつかんで投げ飛ばしたり、蹴りで相手をけん制したりと息もつかない攻防を繰り広げた。示現流は、大声を張り上げながら地面に立てた木に打ち込む「立木打(たてぎうち)」などを披露した。

 同市吉野町の岩川梨加さん(31)は「戦場にいるかのような臨場感だった」と満足した様子だった。