時計 2020/09/25 20:00

練乳、サクランボ、隠れたあんこ…東串良町民のソウルフード「白雪」、20年ぶりに復活 豊栄商店街の尾方さん

尾方広之さんが復活させた中原食堂の「白雪」=東串良町池之原のギャラリーPo・Ann
尾方広之さんが復活させた中原食堂の「白雪」=東串良町池之原のギャラリーPo・Ann
 東串良町の豊栄商店街にあったラーメン店中原食堂の名物かき氷「白雪」が20年ぶりに復活した。手掛けるのは、同商店街で服飾店とギャラリーを営む尾方広之さん(63)。「ふるさとの味として、引き継がれていけば」と願う。

 女性店主が切り盛りしていた中原食堂では、梅雨が明けるとかき氷がメニューに並んだ。地元では摺(す)り氷を意味する「すい氷」とラーメンが夏の定番。中でも白雪は、練乳をかけた氷に真っ赤なサクランボを載せ、中にはあんこが隠れている。シンプルな見た目と上品な味わいで人気だった。

 店主が亡くなり、途絶えた味を惜しむ声は多かった。物心ついた頃から食べ、作る様子も見続けてきた尾方さんもその一人。10年前、商店街に復活を持ちかけたが実現しなかった。

 昨年、懐かしさが募り一念発起。中原食堂が取引していた業者を通じて氷を取り寄せ、記憶を頼りに再現した。今夏からギャラリーで提供する。

 口溶けをよくするため氷の表面が少し溶けてから削ったり、練乳が行き渡るようにかけたりと独自の工夫も加えた。「50年ぶりに食べた」「昭和を思い出す」と好評で、口コミで広がりつつある。

 尾方さんは「ふらっと立ち寄って、昔懐かしの味を楽しんでもらえたら。子どもたちにも、ふるさとの味を伝えたい」と話す。1杯600円。ミニサイズや金時、蜜かけ味もある。ギャラリーPo・Ann=0994(63)2127