時計 2020/09/26 09:57

ミカンコミバエ幼虫、鹿児島県本土で初確認 南大隅町の果実2種から 県内発生は2015年以来

ミカンコミバエの成虫(植物防疫所HPより)
ミカンコミバエの成虫(植物防疫所HPより)
 鹿児島県は25日、南大隅町で採取した果実2種類で、ミカンコミバエの幼虫の寄生を確認したと発表した。県内での発生は2015年の奄美や屋久島以来で、県本土では初めて。門司植物防疫所の中川智秀統括植物検疫官(60)は「初動対応を強化した上で、発生の経緯などを分析して今後の対応を検討する」と話し、現時点で寄主植物の移動制限をする予定はないとしている。

 幼虫が寄生していたのは、グアバの一種キミノバンジロウと柿。同町根占では15、16日に同じトラップ(わな)から雄成虫計9匹が誘殺され、16、18、20日に周辺で寄主植物を採取。23日に切開したところ幼虫が見つかり、25日にミカンコミバエと確認された。

 このトラップ周辺では20日にミカンコミバエの餌となるタンパク質加水分解物と殺虫剤を混ぜた薬剤を散布。26日までに、寄主植物の果実除去と薬剤散布をする。また有人ヘリコプターによる誘殺板の散布を29日から実施する予定。

 県内では今年6月以降、離島を含む各地でトラップでの誘殺が相次いでいたが、雄成虫のみで、繁殖は確認されていなかった。

 15年に発生が確認された際には、奄美大島、徳之島、屋久島で計1144匹が誘殺された。約900匹が確認された奄美大島では同年12月から翌年7月の根絶まで島内のほぼ全域を対象にポンカンやタンカンの持ち出しが制限され、県の補償額は5億6600万円に上った。