時計 2020/09/28 23:00

ミカンコミバエ誘殺板、29日からヘリで散布 南大隅で県が説明会

ミカンコミバエの防除方針が示された住民説明会=南大隅町佐多支所
ミカンコミバエの防除方針が示された住民説明会=南大隅町佐多支所
 鹿児島県と門司植物防疫所は28日、果実・果菜類の害虫ミカンコミバエの幼虫が確認された南大隅町で住民説明会を開き、航空防除の方針を示して協力を呼び掛けた。

 町内では7月20日に雄成虫が誘殺されて以降、今月23日までに計24匹が見つかり、25日には幼虫が県本土で初めて確認された。

 説明会は町佐多支所とJA鹿児島きもつき根占支所であった。防除は有人ヘリコプターを使い、薬剤を染み込ませた誘殺板3万枚を約1万200ヘクタールに散布する。29日から1週間程度、山間部を中心に予定し、住宅地や水源は除外する。

 幼虫が確認された地点を中心に、柿など寄主植物の果実2トン以上を除去し、地中処分したことも報告された。

 門司植物防疫所鹿児島支所の吉永修治支所長は、ミカンコミバエの繁殖能力の高さを指摘。「初動防除を徹底し、出荷制限などが必要な事態にならないよう努める」と述べた。予防策として、落下した果実は地中に埋めたり、ビニール袋に入れて捨てたりすることが有効だと説明した。

 参加した同町佐多辺塚の果樹農家瀬崎寅蔵さん(82)は「経験のないことで不安だが、被害が広がらないよう防除に協力したい」と話した。