時計 2020/10/15 15:00

高校生就職選考は「対面」勝負 採用側「直接会いたい」意向強く 16日解禁

採用面接の練習を重ねる教員と生徒=13日、鹿児島市の鹿児島商業高校
採用面接の練習を重ねる教員と生徒=13日、鹿児島市の鹿児島商業高校
 新型コロナウイルスの影響で1カ月後ろ倒しとなった高校生の就職採用選考が16日、解禁される。鹿児島県内の選考では、大学生の就活で今年一気に広まった「オンライン面接」ではなく、直接顔を合わせる「対面」が主流になりそうだ。高校生の採用選考は“1回勝負”の側面が強く、採用側から「直接会って話したい」との要望が強いためだ。

 鹿児島市の鹿児島商業高校では、就職を希望する生徒60人全員が対面での面接を県内外で受ける。県外企業の面接官が鹿児島に来るケースもあるという。オンライン面接用の設備も整えたが、今のところ1件も予定はない。生徒たちは、解禁日のぎりぎりまで、面接練習に取り組んだ。

 「従来通りの対面式の方が生徒にとってコミュニケーションが取りやすい。対面が多くてよかった」。同校進路指導部の伊牟田悟主任は説明する。オンラインは、慣れていないと目線がずれたり、声の出し方が分からなかったりと戸惑う生徒が多いという。選考の1カ月遅れについては「企業研究や面接練習に長く取り組めた。生徒への影響はほとんどなかった」とみている。

 企業も直接向き合って話す面接を希望する。ジャパンファーム(大崎町)は、選考室を増やすなどのコロナ対策を取った上で実施する予定だ。大野勝浩人事課長は「オンライン面接は通信環境に左右され、実力を発揮してもらえない可能性もある。反応も分かりづらいので、実際会ったほうがいい」と語る。

 南国殖産(鹿児島市)は大学生向けにオンライン面接を行ったが、高校生に対しては対面に絞った。人事教育課の山下千恵係長は「短期集中の高校生の選考は1回勝負の面が強い。県内からの志望者が多く、長距離の移動も伴わないので、感染リスクも低いと判断した」としている。