時計 2020/10/19 22:00

人馬一体、勇壮に疾走 新型コロナで一般観覧中止 肝付・高山流鏑馬

りりしい姿で馬上から的を射る橋口晋賀さん=肝付町の四十九所神社前
りりしい姿で馬上から的を射る橋口晋賀さん=肝付町の四十九所神社前
 約900年前から続く「高山流鏑馬(やぶさめ)」が19日、肝付町新富の四十九所神社に奉納された。新型コロナウイルス対策で一般の観覧が中止となる中、射手の高山中学校2年、橋口晋賀さんが「未来号」と力強く駆け、9本中8本の矢を命中させた。

 五穀豊穣(ほうじょう)を祈る神事で、県無形民俗文化財。紫の狩衣(かりぎぬ)と色鮮やかな綾藺笠(あやいがさ)を身に着け、神社前の馬場約330メートルを3回駆けて矢を放った。2回目に馬が止まり落馬するアクシデントがあったが、最後まで疾走。保存会や神事参加者の家族、役場職員から歓声が上がった。

 橋口さんは「落馬後はうまく走れなくて心が折れそうになった。無事に奉納できて良かった」とほっとした様子。鹿屋市串良町下小原の稲村恵子さん(62)は「最後まで頑張る姿に感動した」と話した。