時計 2020/10/20 10:00

鹿児島大学贈収賄事件 教授が賄賂要求か 逮捕3人容疑認める

南日本新聞ニュース
 鹿児島大学共同獣医学部教授の物品購入に絡む贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕、送検された教授の男(55)=鹿児島市草牟田2丁目=が、自らの裁量で業者を選定できる立場を利用し、贈賄側に賄賂の提供を持ち掛けたとみられることが19日、県警への取材で分かった。少なくとも数年前から贈賄業者と取引があり、県警は賄賂の授受が始まった経緯などを詳しく調べている。

 贈賄容疑で逮捕、送検されたのは動物用医薬品販売会社社長の男(51)=同市吉野1丁目=と同社従業員の女(49)=同市下荒田1丁目。県警によると、3容疑者はいずれも「賄賂と認識していた」などと容疑を認めている。

 県警などによると、教授は、教育研究活動の円滑化などで50万円未満の少額の契約に限られた大学の「教員発注制度」を利用。付属動物病院の獣医師として診療目的で使う薬についても、自らの裁量で同社に発注を繰り返していたことが新たに判明した。

 教授は飲食代や物品など私的な支払いに関する領収書を渡し、研究室でその額面相当額の現金を受け取っていた。領収書を渡す頻度が次第に高くなっていたという。

 送検容疑は、教授は今年1月ごろから9月ごろまでの間、二十数回にわたり、大学の経費で動物用医薬品などを調達する見返りとして、社長、従業員から現金計約64万円とノート型パソコンなど計7点(販売価格計約37万円)を受け取った疑い。