時計 2020/10/20 11:00

戦国武将・宇喜多秀家ゆかりの交流 岡山、八丈島の縁戚ら潜居跡に植樹「大きく育て」 鹿児島・垂水

八丈島から株分けされたソテツを植樹する岡山県や垂水市などゆかりの人たち=19日、垂水市牛根麓
八丈島から株分けされたソテツを植樹する岡山県や垂水市などゆかりの人たち=19日、垂水市牛根麓
 岡山城を築いた戦国武将・宇喜多秀家(1572~1655年)が関ケ原の戦いに敗れた後に身を寄せた垂水市牛根麓の潜居跡を巡るツアーが19日あり、ゆかりの岡山県と東京・八丈島の関係者ら約20人が現地を訪れた。記念植樹や家臣団の墓参りなどを通じ、地元住民と交流を深めた。

 秀家は豊臣政権の五大老の一人。同じ西軍だった島津義弘を頼って1601年に薩摩へ逃れ、牛根麓の豪族・平野家で2年3カ月間かくまわれたとされる。幕府に所在が知れ八丈島へ流刑となった。

 今春、秀家の菩提(ぼだい)寺・光珍寺(岡山市)の石渡隆純住職が潜居跡での植樹を提案。ツアー開催が決まり、垂水市の住民が受け入れ準備を進めてきた。

 19日は、宇喜多家の遠戚の安倍正典さん(73)=香川県東かがわ市=らが訪問。平野家の長女松崎利美子さん(62)らと一緒に、秀家が八丈島の自宅に植えたとされるソテツの子株や岡山市のクロガネモチ、垂水市のマツを植えた。2022年の秀家生誕450年のPR大使でソプラノ歌手の雨谷麻世さんが「アメージンググレース」などを奉納した。

 八丈島で秀家の顕彰活動をする水野佳子さん(72)は「秀家公ゆかりの地に多くの人が集まってくれ涙が出る思い」。安倍さんは「交流が盛り上がるように祈り、土をかけた。大きく育ってほしい」と願った。

 潜居跡は04年、市文化財に指定。12、13年度、周辺の遊歩道などが整備された。秀家を祭るほこらなどがある。