時計 2020/10/25 10:15

世界自然遺産登録 「奄美・沖縄」2021年6月審査 中国で委員会開催 

奄美大島の視察を終え、沖縄へ向かうIUCNの調査員=2019年10月、奄美市の奄美空港
奄美大島の視察を終え、沖縄へ向かうIUCNの調査員=2019年10月、奄美市の奄美空港
 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録を審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が来年6月に中国・福州で開かれる方向になったことが24日、分かった。今年6~7月に同地で開かれる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で4月に延期を決めていた。

 日本政府関係者によると、オンラインによる2020年中の開催も検討されたが、福州で開くことで準備することになった。21カ国の委員国が近く会議を開き、正式決定する見通し。

 「奄美・沖縄」の世界自然遺産推薦地は、広大な亜熱帯照葉樹林内にアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど多くの世界的な希少種が生息する「生物多様性」を価値として挙げている。

 世界遺産の登録は世界遺産委員会で決まる。自然遺産は例年、委員会の6週間前までに、ユネスコの諮問機関「国際自然保護連合(IUCN)」が候補地を「登録適当」「情報照会(差し戻し)」「登録延期」「登録不可」の4段階で評価し、勧告する。勧告は登録の可否に大きな影響を持ち、委員会で評価が覆ることは少ない。

 「奄美・沖縄」は17年にユネスコに推薦書を提出していたが、18年5月に「登録延期」を勧告され、同6月に推薦を取り下げた。IUCNから指摘された希少種を捕食する外来種対策や推薦地域の飛び地解消などを進め、19年2月に推薦書を再提出していた。

 一方、次回21年の委員会では文化遺産候補の「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)の審査が予定されている。今回延期が決まった20年会合と同時に開く案や、期間を空けて21年中に開催する案が出ているという。