時計 2020/10/30 16:00

新造巡視船「あかつき」、鹿児島海保に2021年2月就役 6千トン級全国最多の4隻に 

鹿児島海上保安部に就役するヘリコプター搭載型巡視船「あかつき」と同型の「れいめい」(第10管区海上保安本部提供)
鹿児島海上保安部に就役するヘリコプター搭載型巡視船「あかつき」と同型の「れいめい」(第10管区海上保安本部提供)
 第10管区海上保安本部は29日の定例会見で、ヘリコプターを搭載する新造巡視船「あかつき」(6500トン)が2021年2月16日に鹿児島海上保安部に就役すると発表した。同保安部には国内最大の6千トン級巡視船が全国の海上保安部で最も多い3隻配備されている。あかつき就役で鹿児島海保が母港とする鹿児島港谷山2区(鹿児島市)の拠点化が一段と進むことになる。

 鹿児島は緊張が続く沖縄県の尖閣諸島に比較的近く、あかつき配備は周辺海域の警備や、自然災害など大規模な事案が同時発生したときの対応が目的。沖縄県石垣島など11管管内に大型船を係留するスペースが少ないのと比べ、谷山2区は岸壁や桟橋を多く確保できる利点もある。

 あかつきは鹿児島海保所属の「れいめい」と同型で、全長150メートル、定員64人。16年の「海上保安体制強化に関する方針」に基づき建造が進められ、ヘリコプター1機を搭載するほか、40ミリ、20ミリ機関銃、遠隔放水銃、停船命令表示装置などを装備する。総工費は234億円。実際の谷山2区への入港は3月ごろになる見通し。

 10管の一條正浩本部長は「自然災害などに対応できる巡視船が加わる。大いに期待している」と話した。

 海上保安庁は谷山2区で巡視船2隻を同時に係留できる210メートル桟橋を整備しており、22年3月の完成を見込む。それまでは、あかつきを含む6千トン級の巡視船4隻は3カ所の係留スペースを交互に使う。

 鹿児島海保所属の大型巡視船は現在6隻(千トン級3隻、6千トン級3隻)。このうち、「しきしま」「しゅんこう」「れいめい」の6千トン級は、いずれも18年以降に相次いで配備された。