時計 2020/10/31 20:00

ツルに優しく、昔ながらわらで遮光壁 出水の渡来地で再現 県保護会

わら製の遮光壁を設置する県ツル保護会の関係者ら=出水市荘
わら製の遮光壁を設置する県ツル保護会の関係者ら=出水市荘
 出水市荘のツル観察センター前に、昔ながらのわら製遮光壁が登場した。警戒心が強いツルを驚かせないための対策で、通常は黒い農業用ネットを使う。設置した県ツル保護会は「訪れる人に懐かしい風景を楽しんでほしい」としている。

 保護会によると、遮光壁は車のライトがねぐらに当たらないようにするほか、人の出入りを規制するために設置する。1970年代までは竹の骨組みにわらを編みつけて作るのが一般的だった。

 約2キロにわたって設置する壁のうち、100メートルをわらに変えた。荒崎休遊地の借り上げ初日の10月25日に設置した。

 遮光壁は9月以降、保護会事務局を務めるクレインパークいずみの職員が、昔の写真や北陸で使われているわら製の防雪壁を参考に幅2メートル、高さ1.2メートルで50枚以上製作。据え付けは公募で集まった親子連れ20人が手伝った。

 出水中学校1年の上戸桜華(かみと・さくら)さんは「ツルが安心安全に過ごしてくれそう」。クレインパーク職員の中野浩二さん(68)は「子どもの頃に見た風景を思い出す人も多いはず。ツルとの長いつき合いに思いをはせてもらえたら」と話した。