時計 2020/11/19 16:00

〈馬毛島問題〉港湾施設の米軍利用に含み 防衛省、西之表市議会特別委に回答書

馬毛島
馬毛島
 米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を前提とした西之表市馬毛島への自衛隊基地整備計画に関し、同市議会馬毛島対策特別委員会(長野広美委員長・14人)が防衛省にただしていた質問に対し、「基地整備後、港湾施設の米軍利用の可能性は否定できない」と回答したことが18日、分かった。特別委は19日、回答を基に同省と質疑を行う。

 同省はこれまで、基地で予定する米軍訓練について、「日米共同訓練も含め現時点でFCLP以外に計画はない」と説明してきた。今回の回答は将来の米軍利用拡大に含みを持たせた格好だ。

 このほかの回答では、同省が8月に公表した整備計画に「騒音などの影響を限定できる」と記述したことに、「種子島と約10キロ離れており、住宅地が密集した岩国飛行場(山口県)や厚木基地(神奈川県)と比較して、騒音の影響が限定的であることが想定されるとの認識から記述した」と説明。具体的な根拠に基づいた記述ではないことを明かした。

 地元理解の判断材料については、「何らかの『判断基準』を示すことは困難」と、今回も明言しなかった。
 同特別委は、同省の整備計画に対し、八板俊輔市長が提出した質問書の回答を精査。各委員らが示した75項目の事前質問書を防衛省に送付。回答期限とした12日までに回答を得た。

 同特別委と防衛省の質疑は19日午後1時半から議会第3委員会室。市民に公開する。