時計 2020/11/19 22:00

100年ぶり絶滅種発見 小低木「ホソバノキミズ」 奄美大島で鹿児島大チーム

約100年ぶりに見つかった小低木「ホソバノキミズ」=奄美大島
約100年ぶりに見つかった小低木「ホソバノキミズ」=奄美大島
 鹿児島大学総合研究博物館などの研究チームは19日、国内で絶滅したと考えられていたイラクサ科の小低木「ホソバノキミズ」を10月下旬に奄美大島で発見したと、明らかにした。同館の田金秀一郎特任助教(40)によると、約100年前に奄美大島と沖縄で採集した標本があるだけで、その後、自生の報告はなかった。

 ホソバノキミズは、環境省レッドリストで「絶滅」に分類されている。中国、台湾、ネパール、ブータン、インドなどに広く分布しているが、国内で採集したのは1887年の沖縄、1910年と24年の奄美大島が最後という。

 田金特任助教らは10月24日、奄美大島の標高約30メートルの常緑樹林内にある沢沿いで、約2.5メートル四方に群生しているのを見つけた。高さは約1.5メートル。葉は長さが5~7センチ、幅が1.5~3センチで、上半分の縁がギザギザ状になっている。

 調査結果は県自然環境保全協会の機関誌「かごしまネイチャー」のオンライン版に今月3日付で掲載。田金特任助教は「南北600キロの鹿児島にはまだまだ絶滅種や新種が見つかるような豊かな自然がある。調査で正確に記録し、後世に伝えたい」と話した。