時計 2020/11/21 22:00

希望満ちる293点 南日本美術展開幕 黎明館・鹿児島市立美術館

絵画や立体など個性豊かな作品を熱心に鑑賞する来場者=鹿児島市の黎明館
絵画や立体など個性豊かな作品を熱心に鑑賞する来場者=鹿児島市の黎明館
 第75回南日本美術展(南日本新聞社主催、浜田酒造グループ特別協賛)が21日、鹿児島市の黎明館と市立美術館で始まった。新型コロナウイルスの影響で沈む社会を照らすかのような、希望に満ちた力作293点がそろった。

 県内外の16~90歳から平面、立体、空間造形の3部門に484点の出品があり、入賞入選作259点と、委嘱作家や審査委員らの作品を展示する。

 レトロな街並みにオオカミやペンギンを配置し、南日本新聞社賞に輝いた同市の野平智広さん(44)の油彩「明日へと繋(つな)がるボクの道」など、確かな画力や想像力をかき立てる作品が注目を集める。昨年12月に死去した洋画家、岩下国郎氏の遺作も並ぶ。

 南日美展の創設者の一人で、没後50年を迎えた同市出身の画家、海老原喜之助の作品6点が並ぶコーナーも開設。気迫あふれる絵画に多くの人が足を止めて見入った。

 ソファと人体を組み合わせた立体で初入選した、松陽高校3年の松永康聖さんは「造形の美しさ、作るという行為の面白さが伝わってきた。自分もコンセプトをしっかり定めて制作に取り組みたい」と話した。

 12月6日まで。24、30日は両館休館。25日は黎明館のみ休館。一般900円、高校生以下無料。