時計 2020/11/28 13:00

20年鹿児島県産荒茶、1974年以来の安値 コロナで需要減

 鹿児島県茶市場(鹿児島市)の2020年産荒茶取引の年間平均単価(本茶、番茶、出物含む)は1キロ当たり801円(前年比26円安)となり、1974年の704円に次ぐ安値だったことが27日、JA県経済連茶事業部のまとめで分かった。平成以降の最安値を更新した昨年の827円に続き、2年連続の800円台。新型コロナウイルスの影響で、新茶の催事が開けなかったほか、各種イベントの中止でペットボトル需要も落ちたことなどが理由としている。

 茶期別の1キロ当たりの荒茶平均単価は、一番茶が1346円(前年比230円安)、二番茶452円(157円安)、三番茶320円(23円安)、四番茶346円(25円高)、秋冬番茶が256円(21円安)だった。

 取引は3月27日~11月6日にあり、数量は1万588トンだった。前年に比べて3731トン減となり、大幅に落ち込んだ。価格低迷を受け、さらなる値崩れを警戒し、県内茶業界で生産や出荷を控える動きが出たためとみられる。

 茶事業部は「かなり厳しい結果。コロナ次第なので先行きの予測はつかない」としている。県農産園芸課の大平晃久特産作物対策監(53)は「生産対策はもとより、コロナ後の販路開拓として県内茶商への営業力支援、輸出拡大につながる取り組みなどを推進し、生産者の所得確保、経営安定に努める」と話した。