時計 2020/11/30 09:45

鹿児島市長40歳下鶴氏 36年ぶり市OB以外 投票率13ポイント増38・16%

支持者と抱き合い喜ぶ下鶴隆央さん=29日午後11時13分、鹿児島市谷山中央4丁目
支持者と抱き合い喜ぶ下鶴隆央さん=29日午後11時13分、鹿児島市谷山中央4丁目
 任期満了に伴う鹿児島市長選と市議補選(欠員1)は29日投開票があり、市長選は無所属新人で前県議の下鶴隆央氏(40)が、いずれも無所属新人で前市議の上門秀彦氏(66)=自民県連推薦、前副市長の松永範芳氏(63)=社民県連合推薦=と、共産新人で元市議の桂田美智子氏(67)を破って初当選した。下鶴氏は県内最年少の現職首長となる。投票率は38.16%で、過去最低だった前回2016年を13.16ポイント上回った。

 新型コロナウイルス対策や地域経済振興、人口減少、待機児童問題などが争点になった。市職員出身の市長が9期36年続いていることの是非も問われた。

 下鶴氏は、県議10年の経験と新しい時代を切り開く若さをアピール。草の根選挙を展開、政党や団体の推薦はないものの、議員活動や青年会議所、商工会青年部などで築いた人脈をフルに活用。各地の勝手連も活動を支えた。

 コロナ禍や人口減少時代を迎え「このままよりもこれからの新しい市政を」と訴え、地元の谷山地区を中心に幅広い支持を得た。

 松永氏は、勇退する森博幸市長(71)の支持基盤を中心に、約380の企業・団体から推薦を得て組織戦を展開。行政経験に基づく即戦力を強調したが、若さや市政刷新への期待が上回り、支持を伸ばせなかった。

 上門氏は、出身母体の党市議団や県議、友好団体の協力を得て組織戦を展開した。自民党市議としての32年の経験を強調し、子育て支援を重点的に訴えたが及ばなかった。

 桂田氏は、「女性目線で市民に寄り添う温かい市政」を掲げ、コロナ対策や子ども医療費の窓口負担の解消、脱原発などを訴えた。

 元職3と新人4の計7人が立候補した市議補選は、無所属元職の平山哲氏(71)が当選した。

 当日有権者数は49万5148人(男22万5495人、女26万9653人)。市長選の投票者総数は18万8944人(有効18万7692、無効1246、持ち帰り6)。市議補選の投票者総数は18万8816人で投票率は38.13%だった。