時計 2020/12/01 11:45

畑で作業中に発見 「明治二十一年」メダルは赤十字有功章 「近衛兵だった祖父の所有では」

黄色のツワブキが咲く畑でメダルを見つけた有馬一光さん=南さつま市加世田武田
黄色のツワブキが咲く畑でメダルを見つけた有馬一光さん=南さつま市加世田武田
 南さつま市加世田麓町の畳店経営、有馬一光さん(89)が、畑で日本赤十字社に寄付した人へ贈られる明治の有功章メダルを見つけた。銀色で、設立翌年の1888(明治21)年の刻印がある。県支部によると、当時のメダルを所有している人は全国でも少ないとみられる。

 メダルは500円硬貨ほどの大きさ。片面に「明治二十一年 日本赤十字社」の文字、もう一方の面には赤十字マークが刻まれている。10月末、有馬さんの生家があった畑で作業中に発見。家族が県支部に問い合わせ、有功章と分かった。

 日本赤十字社は前身の博愛社を経て87年に設立された。有功章は寄付額に応じ、金や銀色のメダルを贈っている。有馬さん宅に持ち主の記録はない。「赤十字は皇后陛下が代々総裁を務めている。明治天皇の近衛兵だった祖父の所有ではないか」と推測する。

 メダルは県支部に寄贈する予定。「新型コロナウイルスで寄付集めに苦労していると聞く。創立当初のメダルが励ましのメッセージになれば」と話す。