時計 2021/01/11 22:00

除災の鬼、コロナ収束願い練り歩き 曽於・熊野神社

熊野神社を出て市街地に向かう「鬼」たち=曽於市末吉
熊野神社を出て市街地に向かう「鬼」たち=曽於市末吉
 曽於市末吉の熊野神社に伝わる除災招福の奇習「鬼追い」(県無形民俗文化財)が7日あった。人々に健康を授ける3体の鬼(男鬼、女鬼、子鬼)がそれぞれ2人の「つけ」(付添人)を引き連れ、神社周辺や市街地を練り歩いた。

 仏教の修正会(しゅしょうえ)がルーツとされ、廃仏毀釈(きしゃく)までは神社近くにあった光明寺の行事だった。例年は鬼がまとった縁起物の御幣をめぐる見物人との競り合いで盛り上がるが、今回は新型コロナ感染予防のために見合わせた。

 鬼は午後3時すぎに神社を出発。約1時間かけて市中を練り歩き、同行した鬼追い保存会メンバーらが無病息災の御利益があるとされる鬼豆(おんのまめ)を配った。神社では、ひょっとこ踊り、末吉鬼神太鼓の奉納もあった。

 実行委員の吉永辰美さん(78)は「競り合いは中止したが、悪疫を追い払う鬼の力は健在。新型コロナが一日も早く収束するように願いを込めて鬼に練り歩いてもらった」と話した。