時計 2021/01/12 22:00

県立高1自殺 遺族が塩田知事と初面会 「率直な気持ち伝えた」

知事との初面会後に記者会見する田中拓海さんの母親(写真左)=鹿児島市の県庁
知事との初面会後に記者会見する田中拓海さんの母親(写真左)=鹿児島市の県庁
 鹿児島市の県立高校1年の田中拓海さん=当時(15)=が2014年8月に自殺した問題で、拓海さんの母親(58)が12日、塩田康一県知事と県庁で初めて面会した。発生当時からこれまでの学校や県教育委員会の対応の不備などを直訴。面会後、「問題点を直接説明し、当事者の率直な気持ちを伝えられた」と話した。

 面会は「静かな環境で話を聞きたい」とする知事の意向により、遺族側の要望に反して非公開で行われた。母親は会見し、「繰り返し訴え続けてきたが、学校などから何ら説明を受けていない実態を伝えた。『県教委に、親の気持ちを伝える』と言ってもらえて感謝している」と語った。

 一方、塩田知事は記者団に対し「重く受け止め、二度と痛ましい問題が起きないよう努める。県教委には(現在進められている)再発防止検討会の提言を踏まえた対応をしっかりやってもらうようお願いする」と話した。

 県教委は同日、遺族に対する説明の場を、1月下旬に設ける方向で調整していることを明らかにした。

 母親は昨年10月、「いくら待っても県教委から求める回答がない。県のトップに率直な心情を伝えたい」と訴え、面談を申し入れていた。