
南三陸支援、9年間の定期便に幕 もち米の絆「引き継いで」 鹿児島・いちき串木野市

名足小学校に最後のもち米と手紙を送ったふれあい農園クラブのメンバー=いちき串木野市大里の木場迫公民館
ふれあい農園は、公民館近くに住む溜池邦雄さん(79)ら高齢者クラブの有志8人と子ども会で米作りに取り組んできた。「震災に遭った子どもたちを元気にしたい」と、農園でとれた米を被災地に贈ろうと決めた。
元市来町役場職員の池田幹男さん(71)が、知人の宮城県町村会職員に支援先の紹介を依頼。校舎が津波で被災し、別の学校を間借りしていた名足小へ贈ることになった。発送は地元で運送業を営む柳園謙一さん(67)が無償で引き受けた。
校舎が再建され元の場所に戻った直後の2012年末から、もち米約45キロを毎年贈り、現地からは餅つきの写真やお礼の手紙が届いた。特産のワカメやかりんとうが送られてきたことも。19年夏に大里川が氾濫した際は、気遣う電話や見舞金が届いた。
13年から2年間、名足小の教頭を務めた熊谷俊一さん(64)=宮城県気仙沼市=は「市来のもち米で地域の人と餅つきをする日はみんな笑顔になった」と振り返る。「震災後、子どもたちの心のケアが大切な時に支援をいただいた。皆さんの気持ちが力になった」と感謝した。
最後の発送は昨年12月19日。子ども会の小中学生15人が書いた手紙を同封した。市来中3年の紙屋塔子さんは「おいしそうに餅を食べる写真を見るたびにうれしくなった。恒例行事がなくなるのは寂しい」。溜池さんは「続けたかったが、始めた頃のように若くない。育んできた縁と絆を子どもたちが引き継いでくれたら」と話した。
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