時計 2021/01/17 12:00

「想定と違い、頭真っ白に」「時間足りない」 初の大学入学共通テスト 受験生、新傾向に戸惑い

緊張した表情でテスト会場へ向かう受験生ら=16日午前、鹿児島市の鹿児島大学
緊張した表情でテスト会場へ向かう受験生ら=16日午前、鹿児島市の鹿児島大学
 大学入学共通テスト初日を迎えた16日、鹿児島県内の会場では、受験生が入室前に手指を消毒し、密を避け間隔を空けて並ぶなど新型コロナウイルスの感染対策を徹底して試験に臨んだ。出題は思考力や判断力を重視する傾向となり、生徒からは「時間が足りない」「想定と違い、頭が真っ白になった」と戸惑いの声も上がった。

 設問は、複数の資料やグラフを読み解く内容のほか、文章題の分量や問題数が増えた。英語は変更点が多く、大学入試センター試験でリーディング(筆記)200点、リスニング50点だった配点は各100点となった。鹿児島高等予備校に通う男性(19)は「問題文が長く、時間内に終わらなかった受験生も多いのでは。知識だけではなく考える力が必要と実感した」。

 鹿児島市内の県立高校の女子生徒は「リスニングは想定の範囲だったが、読解の出題形式が予想と大きく違い、驚いた」。同級生の女子生徒は「焦りはあったが、これまでやってきたことを信じて、落ち着いて最後まで解き終えることができた」と振り返った。

 受験生は、大学職員から手指の消毒を受け、会場は試験時間終了ごとに換気がなされた。昼食は自席でそれぞれ取るようになり、構内で例年待機する高校の教職員らは立ち入れなかった。県立高校の女子生徒は「換気などの対策が徹底されていたので、安心して試験に臨めた」。同級生も「高校の先生がいない心細さはあったが、自分の力で乗り越えようと、気合が入った」と明かした。

 地方の県立高校の女子生徒2人は「早く寝て、体調を万全にして明日のテストを迎えたい」と気持ちを切り替えていた。
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