時計 2021/01/18 06:30

93歳、衰えぬ創作意欲 南さつまの橋口さんが市役所で水墨画展

水墨画展を開催中の橋口カツ子さん=南さつま市加世田川畑
水墨画展を開催中の橋口カツ子さん=南さつま市加世田川畑
 南さつま市加世田川畑の橋口カツ子さん(93)が、同市役所で水墨画展を開いている。墨の濃淡だけで表現する奥深い世界に魅せられて30年。「生きがいになる」と意欲的に筆を走らせた13点を展示する。29日まで。

 絵が好きで以前から水墨画の心得はあったが、本腰を入れたのは実母を看病した日々から。「心の支えに」と筆を執り、病室の窓から見えたツバキの花を描いた作品は南九州水墨画展で県知事賞に輝いた。以来、意欲的に取り組み、公募展に年2回出品している。

 自宅アトリエで庭に咲く花々を題材に創作する。スケッチして20日ほどで8割程度まで仕上げるが、「それからが勝負。濃淡をつけながら奥行き、花の個性を出すのは難しく描けば描くほど満足度は低くなる」と妥協しない。20、30号の大作を1カ月がかりで完成させる。

 初春の作品展は20年近く続けている。年を重ねても旺盛な向上心が市民を勇気づける。「水墨画のおかげで元気でいられる。人に見せるのは自信はないけど励みになる」と話している。