時計 2021/01/19 20:00

ナシの枯死引き起こす病害 鹿児島県内初確認 霧島

「ナシさび色胴枯病」に感染し、幹から流れ出た液体が鉄さび色になっている様子(県病害虫防除所提供)
「ナシさび色胴枯病」に感染し、幹から流れ出た液体が鉄さび色になっている様子(県病害虫防除所提供)
 鹿児島県は18日、ナシなどに感染し、腐敗や枯死を引き起こす「ナシさび色胴枯病」が霧島市で見つかったと発表した。県内では初確認。県病害虫防除所は「病害虫発生予察特殊報」を出し、排水対策などの徹底を呼び掛けている。

 ナシのほか、マンゴー、モモ、リンゴなどが感染する。原因菌は土壌中に広く存在し、樹皮の傷口などから感染、発病するとされる。感染すると、幹の表皮が、水が染みたような灰黒色になる。その後、樹液のような液体が流れ出て乾くと鉄さび色に変色する。樹皮の下は発酵臭を放って腐り、木の一部または全体が枯死する。

 昨年9月、霧島市でナシ「幸水」が急激に枯死した。発病した木と接ぎ木した隣の木でも11月に同じ症状が出たため検査し、同病と判明した。県内の他地域では確認されていない。

 登録農薬はなく、発病したら伐採・焼却し、使用した器具は消毒する。ジョイント栽培の場合は接ぎ木部を外し、他の木への感染を防ぐ。山口卓宏所長(59)は「排水対策や、傷口ができたときの適切な保護などを徹底して予防してほしい」と話した。