時計 2021/01/21 10:00

老健クラスター、垂水市長「冷静な対応を」 市民「高齢者多く感染拡大不安」 新型コロナ・鹿児島

記者会見で新型コロナウイルスの感染対策徹底を呼び掛ける尾脇雅弥市長=20日午後5時ごろ、垂水市役所
記者会見で新型コロナウイルスの感染対策徹底を呼び掛ける尾脇雅弥市長=20日午後5時ごろ、垂水市役所
 垂水市の市立介護老人保健施設コスモス苑で利用者ら39人が新型コロナウイルスに感染したことを受けて尾脇雅弥市長は20日、市役所で会見を開き、「感染場所が特定されており、市民に冷静な対応をお願いした」と述べた。利用者や市民からは「人数が多く、感染が広がるのでは」と不安の声が上がった。

 会見に同席したコスモス苑の福本伸久施設長は、利用者の平均年齢が89歳で介護度が高く「職員と利用者が密着する場面が非常に多い。一人感染し、雪崩式につながったのでは」との見解を示した。マスク着用や検温は徹底していたとした上で「利用者の安全を損ない、職員の健康を危うくする厳しい事態を招いたことを反省している」と述べた。

 施設は市立垂水中央病院に隣接する。市によると、検査対象の病院職員はおらず、通常通り診療を続ける。

 コスモス苑は20日、通所利用者の検体採取を進め、施設の玄関には車の列ができた。

 週1回デイサービスを利用する60代男性は「施設では食事中以外は常にマスクをしていたから大丈夫だと思うけど、こればかりは分からない」。同市の無職女性(71)は「大規模感染にびっくりした。垂水は高齢者が多く、感染が広がったら大変」と心配した。
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