時計 2021/01/21 10:30

15歳逆送「少年院での改善困難」「資質上の問題色濃い」 福岡女性刺殺、鹿児島家裁が決定要旨

鹿児島地方・家庭裁判所
鹿児島地方・家庭裁判所
 福岡市中央区の商業施設で昨年8月、女性客=当時(21)=が殺害された事件で、鹿児島家裁(毛利友哉裁判長)は20日、殺人などの疑いで家裁送致された少年(15)を検察官送致(逆送)するとした19日の少年審判(非公開)の決定要旨を明らかにした。「再非行の可能性が非常に高く、少年院での問題改善は著しく困難」とし、刑事処分が相当と結論付けた。

 決定要旨で、事件は凶悪で結果の重大さから責任が極めて重いとし「暴力親和性など資質上の問題が色濃い」と指摘。少年院などでの矯正教育に前向きに取り組まなかったとした上で「刑事処分により賞罰の明確な環境で行動統制を学ばせる方が保護処分よりも更生に資する」とした。

 少年の付添人は「少年のこれまでの境遇と特性を踏まえ、保護処分が相当と主張してきた。認められず残念」とコメント。鹿児島地検は「現時点で回答は差し控える」とした。

 鹿児島地検への逆送は19日付。少年は起訴され、成人と同様に裁判員裁判で審理される見通し。捜査した福岡地検に事件が戻され、福岡で裁判が開かれる可能性もある。審理で保護処分が相当と判断されれば、再び家裁に移送される。

 少年は昨年8月28日、福岡市の大型商業施設で包丁を盗み、女子トイレで殺意を持って女性を包丁で多数回突き刺すなどして死亡させた後、別の女性に包丁を突き付けて脅迫するなどしたとして、福岡県警に逮捕された。
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