時計 2021/01/23 13:00

鹿児島県立高1自殺 「納得できる答え乏しい」母親、県教委から説明

県教育委員会との面会を終え、会見に臨む田中拓海さんの母親(左)=鹿児島市の県庁
県教育委員会との面会を終え、会見に臨む田中拓海さんの母親(左)=鹿児島市の県庁
 鹿児島市の県立高校1年の田中拓海さん=当時(15)=が2014年8月に自殺した問題で、拓海さんの母親(58)は22日、当時の教職員や県教育委員会の担当者と県庁で面会した。教員らは当時、いじめの認識はなかったと説明。母親は終了後、「現実を本当に受け止めているのか。納得できる答えに乏しく、得られた情報がほとんどない」と憤った。

 面会は「非公開が前提」として、遺族側の要望に反し公開されなかった。双方によると、当時の校長や教頭、県教育委員会の担当者ら9人が出席。亡くなる直前に拓海さんと電話連絡し、遺族側が「最も会いたい」と求めた女性教員は健康上の理由で欠席。事前質問に文書で「何ら変わった様子はなかった」と回答したという

 母親は、拓海さんの心情把握や発生からこれまでの対応をただした。会見で「拓海の苦悩に寄り添った説明がなく、『今日で終わったよ』と報告できず苦しい」と漏らした。

 県教委の前田光久教育次長らも会見し「十数回面会し適宜説明してきた。求められた説明は尽くしたが、満足がいかないのであれば非常に残念」と話した。

 一連の問題で、県の再調査委員会は19年3月、学校でのいじめが自殺に影響したと認定。大学教員らでつくる検討会が、再発防止の提言を協議している。