
地域医療拠点機能まひ、救急搬送〝1分1秒に黄信号〟 管外収容や受け入れ先決まらず照会回数増 宮崎・都城医師会病院クラスター

救急搬送を制限し、外来診療を中止している都城市郡医師会病院。クラスター発生以降、駐車場もすいている=19日、都城市太郎坊町
同市消防局によると、2020年の救急搬送6695件のうち、同院への搬送は2392件(35.7%)を占め、地域医療の中核を担っている。同院は5日に医療従事者の感染が判明し、6日から外来診療中止や救急搬送制限などを始めた。
同市消防局によると、6~20日の救急搬送は299件。うち237件は管内の救急指定病院などに搬送したが、37件は宮崎市や小林市、県境をまたぐ曽於市や霧島市など管外へ搬送した。受け入れ先が決まらなかった25件(8.4%)は同院がやむなく受け入れた。
管外搬送は前年同期16件の2.3倍にあたり、特に隣接する曽於市への搬送は15件と前年月平均の3.75回を大幅に上回った。「ほとんど前例のない」(同消防局)という延岡市や西都市、都農町への搬送もあった。
通報から病院収容までの搬送時間は前年平均40分36秒より約8分長い48分37秒。受け入れ先を決める照会は「医師がいない」「病床が足りない」などの理由で断られるケースが夜間を中心に多く、「搬送困難」とされる4回以上の照会は48件あり、最大15回に及ぶこともあった。
同市消防局警防救急課の増満幸治課長(56)は「搬送時間の遅延は管外への長距離搬送が増えたことが大きい」と分析。「1分1秒を争うのが救急搬送。自助努力も続けるが、地域の救急体制維持のためにも医師会病院の早期再開は不可欠」と話した。
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