時計 2021/02/02 06:30

桜島大噴火 市街地避難に最長4日超 鹿児島市が試算、計画修正

【関連表】
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 桜島で大正噴火級の大規模噴火の恐れが高まった際、鹿児島市の市街地側の住民が、桜島から半径十数キロ圏内の避難対象地域から離れるまでに要する時間は、交通渋滞によって最長で4日以上となることが市の試算で分かった。目標の30時間を大幅に超えるため、市は避難を始める時間を早めるなど年度内に避難計画を見直す。

 東風が吹く状態で大規模噴火が起きれば、市街地側に大量の軽石・火山灰が降る。桜島から半径十数キロ圏は1メートル以上積もることも予想され、噴火前に避難を終える必要がある。

 現行計画では、桜島全島に噴火警戒レベル5(避難)が発表されれば、風向きによっては市街地側にも避難準備・高齢者等避難開始を出し、噴火が切迫した時点で地域を特定して避難勧告に切り替える。避難対象の市街地を、喜入地域を除く5ゾーンに分け、15市町に避難させる。

 今回5ゾーンに避難勧告を出した想定で対象の約38万人が避難に要する時間を初めて試算。大正噴火では、市街地側で有感地震を観測した約30時間後に噴火が始まったことから、避難までの目標を30時間以内と設定した。

 試算によると、自家用車を持つ住民全員が車で避難した場合、各地で大渋滞が発生。最長で101時間36分かかった。1世帯当たりの車を1台に制限し、駅周辺の住民は鉄道を利用してもらうことで渋滞を抑え、さらに避難準備・高齢者等避難開始の段階で避難を始めるなどの対策を取れば、29時間27分に短縮できると試算した。

 危機管理課は「試算で課題が見つかったのは一つの成果。避難の実効性を高め、市民への周知を図りたい」としている。
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