時計 2021/02/05 10:30

5月閉館の霧島国際ホテル 従業員に再就職支援続々 40社超「経験生かして」

新型コロナウイルスの影響で5月20日で閉館を決めた霧島国際ホテル=霧島市牧園町高千穂
新型コロナウイルスの影響で5月20日で閉館を決めた霧島国際ホテル=霧島市牧園町高千穂
 新型コロナウイルスの影響で5月20日で閉館し、従業員約140人が職場を失う霧島国際ホテル(霧島市)に、県内の宿泊施設などから再就職への協力申し出が相次いでいる。励ましのメールや手紙も寄せられ、従業員らの支えになっている。

 国際ホテルによると、1月中旬の閉館発表以降、担当者の訪問や電話での雇用申し出は40社を超えた。ホテルや旅館はじめ食品関連、製造業、病院などさまざま。一部は宮崎県内もある。「うちにはレストランがあり、接客の仕事もできる。力になりたい」と社長自ら訪れ、手を差し伸べる霧島市内の企業もあった。

 あるホテルは「鹿児島の観光振興を担ってきた人たちの将来を摘むのは惜しい」と理由を説明。「コロナが落ち着けば、必ず需要は戻る。経験を生かしてほしい」と期待する。

 常連客らからの手紙や電話も大きな励みになっている。「閉まるまで何度でも行く」と複数日の予約を入れる客や、「国際ホテルで結婚式を挙げた両親に最後に宿泊をプレゼントしたい」との申し出のほか、「何とか継続してほしい」と存続を願う声も数多く届く。

 駒走隆志常務(64)は「求人情報や応援をいただき、本当にありがたい」としみじみ。予約課の山田耕大さん(32)は「みんなで共有し、元気をもらっている。閉館する日まで精いっぱいおもてなしをしたい」と話す。

 ホテルは全従業員に希望の職種や勤務地を聞く面談を終え、2月中旬にハローワークによる初回の就職説明会を開く予定。受け入れを望む企業には、ハローワークへの求人票提出を依頼している。