時計 2021/02/17 20:00

農水省輸出拡大重点リスト 鹿児島県内は19産地選定 肉、ブリ、茶など9品目

 農林水産省は16日、農林水産物・食品の輸出拡大に向けた実行戦略で掲げた重点27品目のうち、牛肉やブリなど23品目で主に輸出向けの生産に取り組む353産地を選んだと発表した。鹿児島県からは牛肉やブリなど9品目19産地が入った。産地からは「輸出増に弾み」と歓迎する一方、「生産増が必要」「販路開拓がないと国内に滞留する」と課題も上がった。

 牛肉と豚肉で選ばれたサンキョーミート(志布志市)の木嶋亨社長(62)は「国の支援をいただけるので、おいしくて安全な県産肉の輸出量をさらに伸ばしたい」と話した。

 カンショ・同加工品のかごしま有機生産組合(鹿児島市)は、東南アジアにサツマイモや干し芋を輸出。同組合直営店「地球畑」の大和田明江代表(71)は「輸出増に弾み。欧州から引き合いもある。国にはサツマイモ基腐(もとぐされ)病を防ぐ研究など対策もお願いし、増産を図りたい」と語った。

 ブリの実施主体の一つである東町漁協(長島町)では、新型コロナウイルスの影響で内食需要が高まり、フィレ(三枚おろし)などの出荷が増えた。ただ、増産体制を整えても海外販路が確保できていなければ国内に滞るため、長元信男組合長(73)は「相場下落を防ぐため、国は輸出相手国の開拓にも力を入れて」と注文した。

 各産地は、輸出目標などの事業計画を策定すると、国の支援事業で優先採択される。長元組合長は「相手国の需要の変化に対応した加工場の整備が必要。優遇措置はありがたい」。県かごしまの食輸出戦略室の桃坂敬技術補佐(55)も「計画策定を支援し、円滑に設備投資が進むようサポートする」と語った。
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