時計 2021/02/21 06:30

建設の仕事、漫画でPR 現場に看板、必要性分かりやすく 霧島の工務店

9コマ漫画で工事の概要を紹介する看板=霧島市霧島田口の県道60号
9コマ漫画で工事の概要を紹介する看板=霧島市霧島田口の県道60号
 霧島市霧島大窪の窪田工務店は、工事現場に作業の概要を紹介する9コマ漫画の看板を立て、建設業の役割や魅力を発信している。これまでに作ったストーリーは9編に及ぶ。担い手不足が続く中、子どもたちにも親しみやすい漫画を通じ、「安心安全な暮らしを支える仕事」をPRする。

 窪田功司社長(49)が漫画に着目したのは2013年。道路の舗装中、住民から「また工事が始まった」「無駄じゃないの」といった声を聞き、「工事の必要性を分かりやすく伝えたい」と考えた。

 道路のひび割れに伴う車の振動で夜眠れなくなった夫婦の目を通し、建設業の重要性を伝えるストーリーを考案。鹿児島市のイラストレーターに作画を依頼した。以来、「土砂災害編」「急傾斜災害編」「火山砂防編」…と工事の内容に合わせ種類を増やしてきた。

 現在、拡幅工事が進む霧島田口の県道国分霧島線沿いに立つ看板は縦4メートル、横3メートル。天孫降臨神話のニニギノミコトとサルタヒコが、カーブを緩やかにして歩道を造ることが必要な理由を分かりやすく解説。道路の安定性を高める工法も紹介する。

 「災害で道路が寸断されれば、いち早く現場で復旧に当たる。地域にとって欠かせない仕事だが、光が当たりにくい。若い人に少しでも興味を持ってもらえたら」と窪田さん。漫画は工事前に近隣住民に配るチラシや従業員の名刺に載せるほか、地元の小中学校の出前授業でも使っている。